どうなっているのだろう?

■2007/03/10 (土) 国立循環器センターの続報。ICU担当医師が一挙に辞職、彼らの仕事は手術を行った外科医に任せると発表されたが、その中堅外科医が2人辞めるらしい。ヘッドハンティングという噂もあるが、いずれにしても後始末をしてくれるチームが消え、手術を行うチームにも危機が来ている。本当に大事なのに、なぜメディアは取り上げないのだろう。

議員の諸経費の扱いで国会は紛糾しているが、医療体制の崩壊の危機のほうが、よほど国民には大切な問題のはずなのに。いや、医療以外にも時代に合わなくなっている法改正や、地方自治の問題、生活保護の問題、などなど山積みなのに。国会がなんだか個人のあら探しの場になっているようで情けない。現場を知らないで制度を変えていく官僚と対峙してくれるのは、議員さんだ。議員さんに大いに期待したいのに、期待できそうな議員がいない。医師から議員になった方にもがっかりさせられる。

そんな中、日経メディカルは、勤務医の6割が勤務医を辞めたいと思っていると報じた。それなりの臨床経験を得るために、少なくとも5年以上の勤務医経験は必要だと私は思うが、今のQOML重視時代ではそれも長すぎるのかもしれない。でも、経験も積まずに開業してしまう医師が行う医療は・・・心配だ。(私たち世代はそんな彼らに自分の命を預けることになるのだ)