転機?

■2007/03/11 (日) 医局人事が固まった。若い頃は、2月のある日、医局長から突然次の勤務先を指定され、あわてて荷造りしたものだ。拒否する権利は一切なかった。博士号を取った後は、人事選考の途中で、打診があった。「このままでよいか」とか、「こういう病院はどうか」あるいは、「お願いだからここに行ってくれ」など。

でも数年前から医局長からの打診はなくなった。どうやら自分でもう辞めるといわない限り、現在の勤務がずるずると続くらしい。これは暗黙の了解なのだろうか。(実際に誰にも何も言われていない)昨年は仲良かった同僚が開業した。そしてこの春からは、もう一人の仲良しの同僚が開業に踏み切る予定だ。歯がかけてうくにつれ、取り残される思いがつのる。

最近、ひょんなことから新しい選択肢が加わった。このままの勤務をずるずると続けるか、思い切って飛び出すか。悩んでいるが、もう残された時間はほとんどない。ないのにジタバタしている、とも言える。自分を売り込むという初めての試みをしてみたが、予想以上に反響がよく、何がなんでも来て欲しいというラブコールに心が揺れている。

別の医療機関との面談の後に、夫に「向こうの人に私の印象はいかがですか。と聞いたら、非常にいいと答えてくれた」と話した。夫はポツンと一言。「そりゃ、そうだろ。」これって、夫が私個人にそれなりの価値があると思っているのか、医師不足なので医師としての価値で言っているのか。普段の生活で、夫が私を高く評価しているなどという気配は全く感じられないのだが。ここんとこは、あまり問い詰めないのが、お互いのためかもしれない。(これが結婚○○年で得た処世術です)