過労死した小児科医先生に哀悼の意を表します。

■2007/03/15 (木)
以前に日記でも書いたが、小児科医の過労死認定の判決がでた。遺族の方は、勝った、と表現されていたが、勝ち負けを超える意義のある判決だと思う。
遺族にとって世間の風は暖かではなかっただろう。批判もあったろう。ある掲示板では夫の過労を見過ごしていた家族の責任を言及していた。医師として地域の子供を守りたい、自分がいなければ崩壊してしまう、との強い責任感のある方だったから、家族が泣いて頼んでも仕事を止めなかったのだろう。それが逆に追い詰めることになったとしても。よくここまで頑張って裁判を続けていただけたとご遺族の方にも感謝したい。

医師を支援するホームページには、控訴断念の依頼の運動を支援して欲しいと書かれていた。http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/youseihagaki.pdfにアクセスすれば、葉書サイズの要望文章(裏)と表書きがプリントアウトできる。自分の名前を書き込んで、葉書にはるだけで投函可能という便利なものだ。数はかせげるかもしれないが、画一化された同じ文章を送って意義があるのだろうか。こういう形の嘆願書にはしり込みしてしまう。協力はしたいが、ある種の運動とは一線を引きたいので、私は私の文章で書いて送ることにする。

それにしても、朝のワイドショーは方向転換していた。医師の待遇改善やら、働きやすい職場提供などの言葉が飛び散り、コメンテーターからも、外国で治療を受けたら目の玉が飛び出るほど高額だったなどの発言が・・・。メディアがようやく危機を実感したのだろうか?