医者の採用事情。

natsuki8212007-03-19

2007/03/19 (月)
他の職種については知らないが、医者の採用については本当に口コミ、縁故が多い。医局派遣であれば、向こうは医局を信頼して、いったいどんな奴が来るのか、勤務の日まで知らないまま。こちらも勤務条件(休みや給与など)は知らないままで、前任者から漏れ聞くだけだ。契約書など見たこともないし、だいたい履歴書も採用されてから提出になる。これまでは、このように医局という優れた人材派遣機関が存在した。雇用先は派遣医師に不満があれば、医局にかけあい、しばらく我慢すれば別の医師に交替になる。(このときに交替理由はあきらかにされないのはかえって本人のためにならないはずだが、言われていないはずだ。噂や後任のものが親しくなった派遣先のトップから実は・・・と聞くことはあるが。)派遣医師も派遣先に不満があれば、医局にかけあい、なんとか妥協点をつくってもらうことができた。

医局制度が崩壊しつつあるので、世間知らずのお人よしだった医者も、シビアな目で職場を選ぶ時代になったのだろう。自分のセンスがわるければそれなりのリスクも覚悟しなくてはいけないのだと心を引き締めている。

それでも地方の医者の世界は、案外狭いので、お互いに面識はなくても、共通の知り合いが何人もいるものだ。やはり、他の職種に比べれば恵まれているのだと改めて感じている。

私の転職(職業は同じなので、厳密には転職とは違うが、医局を離れるのはそれに値するほどのの大きなことなのだ。)も大詰めを迎えつつある。