タミフル糾弾の会?

■2007/04/25 (水) 某掲示板にタミフル被害者の会に参加された先生の実況があった。別の方のレスでコピーOKとされていたので、引用させてもらう。(下に転載)
私はこれを読んで、視野の狭い、頭の固い団体の恐ろしさを感じた。政治評論家のM氏が、都知事選の前に、「私の周囲の100人に意見を聞いたが、石原に入れる人は一人もいなかった。したがって石原氏の再選は絶対にない」と自分のブログで断言されていたことを思い出す。M氏の周りの百人がいかに偏狭な集団であったか、評論家と自称している割には、全く大局を読めない方であった。これも石原憎しという一念が目を他に向けないのだろう。タミフル批判派もこれと同じ構図なのではないだろうか。

実況の引用↓↓↓(やや不適切な表現のみ改変)

小児科学会のついでに、土曜日の夜、こわいもの見たさで行ってきました。
結論、行くものではない。

まず受付で、所属と名前以外に連絡先を書けとのこと、躊躇していたら住所でもメルアドでもFAX番号でもというので、FAX番号のみ書く。
参加者は結局、総勢50名くらい、被害者の会と浜ちゃんグールプで30名くらい、マスコミ関係者が10名くらい(産経、毎日、どこかのテレビ局)、ノンセクトの一般の小児 科医が12,3名くらい。

まず被害者の会の方が、ご自分の経験談を語られる。
3才のお子さんでインフルエンザと診断され、タミフルをのませて寝かしていたら、亡くなられた方と、10ヶ月でインフルエンザと診断され、タミフルを飲ませたら、それが元 で精神発達遅滞をきたした(と思っている)方、中学生の時タミフルを飲んだら異常行動をおこしたという当事者(現在高校生)とその父親の発言あり。
その後、H医師(有名な方です。医師の目からみると極めてかたよった、自分に都合のよいEBMを捏造、あえてこう書きます、マスコミにはよく露出し、患者の味方を気取る方。個人的にはこのような医師面免許を持ちながら、非科学的なデータで患者を扇動し、結果的に患者のためにはならないことをしている医師こそ、大問題だと思っている)の、いかにタミフルが悪いかという、あちこちから引っ張ってきた(自分の都合のよい)データを並べた講演会。
その後、質疑応答。
最初の被害者の方の経験を聞かせられた時点で、まともな議論は無理だな、と思いました。
それでも、勇気ある市民病院の先生が、H医師(前述)の講演内容に質問してくれました。
幼若ラットにタミフルを飲ませると、死亡率が高まるというが投与量が通常の500倍、1000倍の量で、実験の方法がおかしいのではとか、今年はタミフルを使用しなくても 、異常行動の報告が相次ぎ、インフルエンザによる異常行動はもともとある一定の発現頻度があるのでは、と、まともな医者なら疑問に思う事を言ってくれました。
それに対して、何の根拠もなく、この実験は正しいとか、被害者の方は、異常行動の程度が違う、うちの子供は死にかかっただぞ、とか、まるで議論になりません。
もう一人、質問した先生を助ける意味で、ある先生が、もっと冷静に議論して、お互いにわかりあえるようにしましょう、と言っただけでも、集中砲火を浴びていました。

まるで、新興宗教の集会(H医師教)に紛れ込んでしまったような印象でした。

単なる被害者(と思っている)の方の不満のはけ口の場で、決して何かが生み出されるとか、(医療者と患者の)相互の理解が深まるとは、到底思えない会でした。